概要
この記事ではフォントマッピングファイル(default.fmp)によってフォントの読み替え(あるフォントの代わりに別のフォントを使用すること)を行う方法をご案内します。
図面を開いたとき、ご利用の端末に存在しないフォントが使用されていると文字化けが発生します。
フォントの追加によって文字化けを回避することができますが、これはフォントファイルが入手できる場合にのみ有効な手段です。
フォントの読み替えで対応する場合は、下記の点が利点となります。
- フォントファイルが入手できなくても対応できる
- 文字スタイルに保存されたフォントの情報には変更を加えない(元のフォント情報が維持される)
- 読み替えは全ての図面で行われるので、図面毎に変更が不要
読み替えを行うためには、フォントマッピングファイルの記述を書き換える必要があります。
フォントマッピングファイルの場所
デフォルトではローミング可能ルートフォルダのSupportフォルダ配下に配置されています。
C:\(ログインユーザ名)\AppData\Roaming\Bricsys\BricsCAD\V**x64\ja_JP\Support
フォントマッピングファイルの書き換え
書き換えを行う場合は、default.fmpをメモ帳等で開いて編集します。
読み替え記述はフォントの組み合わせ1つにつき1行です。
読み替え元のフォント名と読み替え先のフォントの間に;(セミコロン)を入力し、読み替え先のフォント名の末尾にはフォントファイルの拡張子を記載してください。
<フォントマッピングファイルの書式>
読み替え前のフォント名(拡張子 .shx なし);読み替え後のフォント名(拡張子 .shx を付ける)
例:extfont2.shxを japanese.shx に読み替える場合
extfont2;japanese.shx
※読み替えが不要な行は、先頭に";"(セミコロン)を挿入し、コメントとしてください。
例:extfont2.shxを japanese.shx の読み替え行をコメント行とする場合
;extfont;japanese.shx
補足
- TrueTypeフォントの読み替えを行う場合は、(文字スタイル設定に表示されるフォント名ではなく)フォントファイルの名前で記載してください。
例:
simplex;meiryo.ttc
【Windowsのフォントファイル名の確認方法】
1.Windowsのスタートメニューより、コントロールパネルを開きます。
2.[フォント]を選択します。
3.読み替えをしたいフォント上で右クリックをして、[プロパティ]を選択します。
4.フォントファイル名を確認します。
- 図研アルファテックヘルプセンター(保守契約ユーザ様専用ページ)にてボーナスツール:フォントマッピングファイルコピーツールを提供しています。
これは同一フォルダ内の default.fmp を BricsCAD のインストール先とログオンユーザ単位の参照先へコピーするツールです。