概要
既存の部品図面を流用して、ACAD-DENKI の盤図用のシンボルとして登録するコマンドです。
部品メーカー等のwebサイトからダウンロードされたデータを流用される場合は、ダウンロード先の規約に従ってください。
本コマンドでは、ACAD-DENKIオプション製品である配線支援用の端子情報(DX,DY,DZ や入線方向)を登録することも可能です。
登録準備
クイック盤図シンボル登録では、画層設定が正しくないと登録が出来ませんのでご注意ください。
【操作手順】
1.登録する部品図面を開きます。
ファイル名は正面シンボル名を主とし、その他は下記のルールで末尾に英数字が自動で振られます。
例)
正 面:NF063CVF3P.dwg
左側面:NF063CVF3P_l.dwg
右側面:NF063CVF3P_r.dwg
上 面:NF063CVF3P_t.dwg
底 面:NF063CVF3P_b.dwg
エラー集
中心点が存在しません。画層設定を確認してください。
① 正面図には必ず縦線と横線が交差する点(中心点)が必要です。
② [画層設定]の「変換テーブル」ダイアログで中心線の指定が正しいか確認してください。
注意) ③ 中心線の書き方で領域(黄色線)が決まります。短すぎると図形を正しく認識できません。
余裕をもって中心線を記入してください。
中心点が複数存在します。不要な中心線を削除してください。
・ 縦線と横線が交差する点(中心点)が複数存在しています。
正面図以外の不要な中心線を削除してください。
正面の領域に器具番号がありません。領域指定をやり直してください。
・ 正面図には器具番号となる[NAME]属性が必ず必要です。
領域(黄色線)枠外に属性を移動させた場合などに表示されるエラーです。
属性文字の基点が領域(黄色線)枠内に入るように設定してください。
画層設定手順
1.メニューの [シンボル]-[クイック盤図シンボル登録] を選択します。
2.「クイック盤図シンボル登録」ダイアログが表示されます。
3.画層設定の右側[・・・]ボタンをクリックします。
4.画層の「変換テーブル」ダイアログが表示されます。
5.デフォルトで準備されているメーカー画層と合わない場合は設定追加し画層設定してください。
今回の図面では、下記のように設定します。
① [設定追加]ボタンをクリックします。
② 設定名には任意の名前を入力します。
③ 画層[16]は中心線として使用されていてますので、中心線の画層に[16]と入力します。
※ 中心線はシンボル登録に必須です。必ず中心線の画層を調べて設定してください。
④ 画層[18],[99]は寸法線と引出線として使用されています。シンボル登録に不要ですので、隠す図形の画層に[18,99]と入力します。
※ 複数の画層を指定する場合は [ , ] カンマで区切ってください。
★ 既存のメーカ設定に指定画層を追加することも可能です。例)三菱電機 中心線の画層[*#_CENTER_LINE,16]カンマで区切って指定画層を追加できます。
7.[OK]ボタンをクリックし、「変換テーブル」ダイアログを終了します。