3D図面で動作が遅いときの対処方法

3D図面で動作が遅いときの対処方法

概要

3D図形の含まれる図面を開いて、画面移動/ズーム・表示スタイルの変更・コマンド実行したときなどに、遅延・応答速度の低下・フリーズが発生することがあります。

原因

  1. 図面に含まれる3Dオブジェクトの数が多すぎる
  2. 3Dデータが複雑に細分化されている
  3. 3D面やメッシュなどパフォーマンスへの影響が大きいオブジェクトが多く含まれている
  4. ファイル・参照ファイルのサイズが非常に大きい
  5. 複雑な表示スタイルを利用している

対応方法

OS側の対策

  1. 前提として、十分なスペックの端末でBricsCADを実行しているかご確認ください
    (BricsCAD推奨動作環境)
  2. グラフィックボード側に起因する問題がないか確認してください
    (グラフィックボード/グラフィックカードの破損の有無を確認、グラフィックドライバの再インストール等)

CAD側の対策

  1. 表示スタイルを[2Dワイヤフレーム]に変更する
    1. プロパティパネルの[ビュー]-[表示スタイル]より切り替え
  2. パース(PEERSPRCTIVE)がオンになっている場合はオフにする
    1. メニューの[表示]-[パース]
  3. ファセット解像度設定(FACETRES)を見直す
    1. 「設定」ダイアログの[プログラムオプション]-[モデラー]-[ACISのモデラープロパティ]-[ファセット解像度]
  4. シルエットカーブを表示(DISPSILH)設定をオフにする
    1. 「設定」ダイアログの[図面]-[2D作図]-[3D]-[隠線]-[シルエットカーブを表示]
  5. ブロックの代わりに外部参照を使用する
  6. 作業図形以外を非表示またはフリーズする
  7. メッシュや3D面が多い場合、ソリッドやサーフェスに変換する( CONVTOSOLID / CONVTOSURFACE )
  8. マルチスレッドフラグ設定(MTFLAGS)を見直す
  9. 監査(AUDIT)で図面にエラーが含まれていないかチェックする
    1. メニューの[ファイル]または[編集]-[図面ユーティリティ]-[監査]から監査コマンドを実行
  10. 名前削除(PERGE)で不要なデータを削除する